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まちではなそう「DVをめぐるあれやこれや」を開催しました

昨日の夜は、栃木県でDVをうけた女性とこどもの自立支援をおこなうサバイバルネット・ライフから仲村久代さん、そしておしゃべり相談会でも講師をしていただいた映像作家の坂上香さんを迎えて、ニカイ!文化センターでお話しするかいをしました。

いつも柔和な笑顔で、柔らかい物腰、やさしいしゃべり方の仲村さんなのですが、でてくるエピソードは、とてもシビアなもので、サバイバルしている人、命を落としてしまったケースなど、ショックでことばを失うような状況のお話を聞かせていただきました。

「ずっと、いつも大変」とおっしゃっていて、そんな状況を常に受け止めている仲村さん、肝が座っている人はそんな風に穏やかに見えるるのかもしれない、と思いました。

「いっつもいやなこというから、きらわれて、けんかばっかり。けんかはうまくなりました」とニコニコしておっしゃっていました。(そのあと坂上さんから、本当の仲村さんは、他の人との関係作りがうまく、顔の広さに驚く、とのお話でした。)

DVというのは、家庭内暴力、もしくは配偶者感暴力や恋人の間の暴力のことをさします。日本では3日にひとりがDVによって命を落としているそうです。3日にひとりで年間には約120人の方なのでしょうか。殺されるまでにはいたらなくても暴力や精神的なダメージ、おどし、などその背後にはどのくらいの数の被害があるのでしょうか。

自分が全然知らないだけで、本当はとても身近なところでとても大変なことが起きているのかもしれない、と思い、とてもショックでした。

また、日本でやっとDVということばが浸透したことやDV防止法などの法律ができたことは、それらがない頃に比べたらとても大きな変化で、ことばがあること、法律があることにとても助けられている、と仲村さんはおっしゃっていました。

その一方で、日本の法律では配偶者の暴力を想定していて、こどものことを一緒に守るのが難しいというお話もでました。また、行政の運営の施設は規則や決まりがはっきりとあって、暴力の被害者にとっては人権侵害になる面もあるという問題点も指摘していました。

昨日まで、命があぶないような目に会ってきた人に対しても、決まった時間に起きて、決まった時間に朝食を食べ、時間が来たら裁縫の仕事をし、というのはしんどいだろうな。。。と思ってしまいました。そのためにも、行政の施設以外にも民間のシェルターの必要性がある、というお話で、被害を受けた方の複雑な状況に、柔軟によりそっていくためには民間の団体が独自のシェルターをもつことの大事さを感じました。

さまざまな困難さをもって生きている人が、それでも人間らしい生き方を送るには、どうしたらいいのだろうか。釜ヶ崎でも感じる課題について改めて考えさせられる時間でした。また、自分自身のものの知らなさ、想像力のなさについても反省しなくてはいけないと何度も感じる時間でした。

坂上さんは、サバイバルネット・ライフの支援するこどもたちとアーティストのワークショップの様子を撮影したビデオの上映をしてくださいまいした。大変な状況を生き抜いてきたこどもと、それに寄り添う支援者やアーティストの姿。こどもの笑顔を見るとうれしくなります。被害当事者と支援者の間に、アート・表現が斜めの関係で入っていき、表現による回復がなされていく。

これらのことは、ことばで簡単に説明できることではありません。でも、「こどもたちもおとなも確かに変わっていくのよね」と力強く言われた仲村さんのことばがとても印象的でした。

 

 

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